会社案内
ご挨拶
極限環境に住む生物は、さまざまな生活環境に対応する機能を持っているます。例えば温泉や深海の熱水溝のような高温環境では70℃以上で生息する生物(バクテリア)も存在します。こういった環境では我々の常識では考えられない生命反応が行われており、それらの機能を解明することで、私たちの生活に活用できる素材を見出すことができます。私たちが開発したスーパーリポソームもその一つで、高い熱安定性から物質を運搬する能力に優れた運搬体です。抗がん剤の標的細胞への運搬体として利用が可能です。また、上空10kmの紫外線環境下で生存できるDeinococcusからは高い紫外線吸収機能を持った紫外線吸収剤が抽出されています・・・
このような特殊環境に適応している生物から得た資源を最大限に利用して、私たちの生活をより良くしたいという思いをもって会社を設立しました。
サービス案内
サーモリポ株式会社のサービスをご紹介いたします。
•極限環境生物資源の活用
世界の温泉や深海の熱水口などの高温環境から微生物を採取し、単離した菌株に最適な培養条件を探索します。増殖させた菌体から脂質などの画分を精製します。有効に利用できる成分を単一になるまで分離精製し販売します。
新規生理活性物質のスクリーニングを行い、有用な成分を探索します。 極性脂質成分はスーパーリポソームの原料として有効利用されます。
<スーパーリポソームの応用と応用>
好熱菌ならではの高い膜安定性を利用します。すなわち、各種医薬品の標的組織(細胞)へ送達するキャリアー(Carrier:運搬体)として、医薬品のドラッグデリバリーシステム(DDS)へ応用します。各薬剤に最適な組成を探索します。
<経口ルート(飲み薬)でのキャリアー>
経口での最初の障害となる胃酸でも分解しない高い安定性を利用して、難吸収成分の吸収性を高めます。
<注射剤としてのキャリアー>
滅菌処理でも分解しない高い安定性を利用して、抗がん剤などの副作用の高い薬剤を、安全にピンポイントで標的組織(細胞)へ届けます(DDS利用)。
・極限微生物研究手法の活用
<機器分析データを様々なシミュレーション計算で解析します>
<シミュレーションを利用した解析技術の適用>>
・メタボローム解析によって得られた一連の成分について、その構造式から物性の解析を行います。更に、粗視化モデルを使用して物性をシミュレーションして評価するなど、構造解析から機能解析までの一連の研究をサポートします(異性体粗視化解析)。また、粗視化解析により群間の違いを解析します。
<メタボローム解析へのサポート>
・生物固有の代謝系からメタボロームを予測し、MS分析及び解析をサポートします(生物固有の代謝物をリスト化するサービス)
・グリーン社会の実現
・グリーン社会の実現に向けて対応する企業をサポートします。極限環境生物研究から得られた知見や手法を、地球温暖化による気候変動防止に活用します。